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大川べりを

 この上がりを見たとき、「猛スピードで母は」というタイトルの本を思い出した。

だれが書いた本なのか、どこで見かけたのか、読んだ本なのか、本屋で一瞥しただけなのか、そもそも本当に存在した本なのか。

でもまぁ、いいや。調べなくても。縁があればまたそのうちに。なければハイソレマデヨ。
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by solalyn | 2016-06-23 20:56 | PROPOS | Comments(0)

高貴な野良

 (略)若者が活力をもつためには、社会から馴致(じゅんち)されるな、ということである。古いことばでは、

「不羈(ふき。羈は手綱)」

という。手綱で制御されないという意味である。

ただし、この場合のむずかしさは、自分で自分の倫理を手製でつくらねばならないことである。しかも堅牢に、整然とである。でなければ、社会に負かされ、葬られる。

人間は大思想や社会によって馴致されて人間になるといいながら、じつは、古来、真に社会に活力を与え、前進させてきたのは、このような馴致されざるひとびとだった。


― 司馬遼太郎 『風塵抄 二』 所収 「飼いならし」 より ―
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by solalyn | 2016-04-16 17:13 | WORDS | Comments(0)

Fission or Fusion

イワタ君とトダさんをぶつけてみた。

うひょー。

たのしい四十代が待ってるなこりゃ。
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by solalyn | 2016-04-09 01:23 | PROPOS | Comments(0)

奔流

先日、表参道での仕事帰りで駅に向かっていると、交差点近くの瀟洒なショーウィンドーの前に犬を連れてたたずんでいる男性を見かけた。

彼は見たところ五十代くらいで、映画『シザーハンズ』でジョニー・デップが着ていた(この言い方はほんとうは正確ではない。あの映画での彼の役はアンドロイドだかなんだかで、あれが洋服だったのか、それとも洋服を模しただけの機械的装備品なのかは言及されていなかったから)ような黒っぽい、質感がラバーのような不思議な上着を着ていた。髪型もどうやら最新流行のものらしくみえた。もしまだこの世界に「最新流行」なんてものが存続しているのならば、だが。

連れていた犬も洋犬だが、ピレネーでもドーベルマンでもマスチフでもボルゾイでもない、大型犬ということくらいしかわからない不思議な犬だった。

その未来人のような男と犬を見ていて、ふとこう訊ねたくなった。

「えーと、あなたは、ほんとうに、そんな暮らしを望んでいるのですか?この先には、なにを望んでいるのですか?あなたの行き先は、どこなんですか?」


そこまで考えて、自分もその質問には答えられないことに気が付いたので、黙ったままその場を去った。
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by solalyn | 2016-02-16 02:47 | PROPOS | Comments(0)

Fields of gold

そうっと、そうっと。

邪魔にならないように。

写真を撮ったら、サヨウナラ。
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by solalyn | 2016-02-08 01:30 | PROPOS | Comments(0)

エニシの話

 最近、近所の人がおもしろい。特定の誰か、というわけではなくて、すごく狭いエリアなのにその中に世界がまるごとあるような感じというか。

加藤清正の股肱の臣は、彼が少年の頃、悪童仲間だったものたちだったという。今までは、

(そんな近所にいるものかね)

などと思っていたが、案外そういうことはあるものかもしれないなぁ、と思い始めている。
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by solalyn | 2015-12-03 19:50 | PROPOS | Comments(0)

グレートジャーニー

 よくさー、「最近のお笑いはひな壇芸人に頼ってばかりだ。低俗だ」ってゆーじゃん?

でもさ、たぶんきっとさ、そういうのって、「シャボン玉ホリデー」とか、「全員集合」とか「ひょうきん族」とかの頃だっていわれてたわけでさ。

もっというなら、たぶん、陸に上がろうとしてた頃の肺魚とか、アフリカを出ようとする類人猿とか、渡来したての頃の仏教とか、運慶の仏像とか、安土城とか歌舞伎とかもそう言われてたんだろうな、ってね。

・・・え、なにが言いたいのか、って?

「酔っ払うと気持ちいいね」ってこと。
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by solalyn | 2015-11-25 23:50 | PROPOS | Comments(0)

あなたがわたしにくれたもの

最近、近所のバーのマスターから聞いた話。


自分が小学校高学年の頃、妹と親戚のおじさんの家に遊びに行ったんですよ。そんでおじさんのベッドルームでふざけてたら、ベッドの下から女のひとの裸の本が出てきたんで、自分はまだ思春期じゃなかったんですけど、なんか本能的に、

(あ、これはそっとしておかなきゃいかんことだ)

と思ったんですけど、まだちっさかった妹は、自分が止める間もなくおじさんに「これなーにおじちゃん!」って聞いちゃったんですよ。そしたらおじさん、だいぶ困ったんでしょうね。こういったんですよ。

「それはね、おじさんの、だいっじな、下敷き」


でも、今にして思えば、あれ、宮沢りえの『サンタフェ』だったんですよね。表紙硬かったし。
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by solalyn | 2015-10-09 11:55 | PROPOS | Comments(0)

一定

死のふは一定、しのび草には何をしよぞ、一定かたりおこすよの


― 太田牛一 『信長公記』 首巻より ―
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by solalyn | 2015-06-11 12:08 | WORDS | Comments(0)

途半ば

坊っちゃん(息子)が、自分のスマホゲームのフライトシミュレーターをしつこく勧めてきたのでやってみたが、上空からスタートして島の飛行場へ向かう際に、急激に機首を下げすぎて失速し、すぐに墜落してしまった(ぼくは昔からゲームが苦手なのだ。非常に。まあ、苦手はゲームだけじゃないけれども)

それを聞いて大喜びの彼はもう一度やってみてよ、とせがんできたが、丁重にお断りした。理由を尋ねられたので、

「さっきの墜落で、オレはもう伝説のパイロットになったから」

というと、

「それはちがうよたくちん。伝説になるなら、二十代で死ぬか、結果を残して長生きして、『生きる伝説』になるかどっちかでしょ。『結果を残してない四十代』って、いちばん中途半端じゃん」
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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kodak Tri-X 400 f3.5 1/60
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by solalyn | 2015-06-05 00:24 | PROPOS | Comments(0)