カテゴリ:PROPOS( 238 )

浮浪雲

 「あのさー、たくちゃん。『アメリカは』とかひとつにまとめて言うなよ。おまえ、アメリカ人全員知ってるわけじゃねえだろ」

二十年前、そう言って若造だった俺をたしなめてくれた同級生のシンジも、いまは行方知れずだ。
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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Foma Fomapan 400 f8 1/1000
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第2回プラチナブロガーコンテスト



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by solalyn | 2018-02-20 20:09 | PROPOS | Comments(0)

そもそも"Adobe"という単語の意味は、「ネイティブアメリカンが用いていた(る)『日干し煉瓦』のこと」だなんて、もうどうでもいい?どうでもいいか。

 「おまえは、インディアンみたいな口をきくねえ。いつだったか、ナヴァホ・インディアンの若いやつに、空と大地とを指さして、どちらがうえでどちらが下かと聞いたことがある。その若いやつは、わかりません、と答えやがった。いつも荒野をひとりでうろついているやつだったよ」

― 片岡義男『友よ、また逢おう』より ―
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DATA:Minolta CLE M-Rokkor 28/2.8 f2.8 1/30
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第2回プラチナブロガーコンテスト



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by solalyn | 2018-02-11 17:50 | PROPOS | Comments(0)

物見遊山の愉しみ

 休日に紅葉見物行って、ローライで写真撮るなんざ、枯れたジジイがやるこった。そう思っていた俺だけど。


あらやだ、なにこれ素敵。
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DATA:Rolleiflex T Tessar 75/3.5 Fuji PN400H f11 1/500
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第2回プラチナブロガーコンテスト



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by solalyn | 2018-02-08 00:54 | PROPOS | Comments(0)

Polyrhythm

 ポリリズム(英: polyrhythm)は、楽曲中、または演奏中に、複数の異なる拍子が同時進行で用いられている音楽の状態の事である。(中略)拍の一致しないリズムが同時に演奏されることにより、独特のリズム感が生まれる。(Wikipedia日本版より引用)
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DATA:Leitz minolta CL M-Rokkor QF 40/2 Kodak Tri-X 400 f2 1/30
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第2回プラチナブロガーコンテスト



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by solalyn | 2018-01-29 11:06 | PROPOS | Comments(0)

スライス(するように、警告なしで、はい)チーズ

 ストロボ一閃。 ほんの少し前までは、プライベートでこの撮り方を自分がするとは思わなかった。やってみると、(ああ、たまにはいいもんだなあ)と思った。

カレーもいいけどハヤシもね。

ではでは。
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DATA:Minolta CLE M-Rokkor 28/2.8 Kodak Tri-X 400 f5.6 1/60
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第2回プラチナブロガーコンテスト



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by solalyn | 2018-01-18 01:42 | PROPOS | Comments(0)

アオハルの話

 三週間ほど前のことだ。

高3の息子を助手席に乗せて、近所のブックオフに向かっていた。しばらく走っていると息子が、「バンプオブチキンの新しい曲かけてもいい?」と聞いてきたのでいいよと答えた。彼のiPhoneからその曲が流れだしたとき、ああ、こりゃ聞いたことがあるな、と思ったので、「これってさ、『アオハルかよ』の曲?」と尋ねると、そうだよと返事が返ってきた。しばらく二人で黙って聞きながら走った。ふと柄にもなく感慨めいたものが湧いてきたので、それがつい口をついて出た。

「坊っちゃんはいま、というか、これからがアオハルなんだもんなあ。俺のアオハルはオカ君が死んで終わったなあ。まあ40近くまでだから、それでもずいぶんと長い方だったと思うけどね」

その日は雲が多い日だった。時々晴れ間があるかな、というような日。そのまましばらく走っていると視界の左側で息子がしきりに右腕で顔を拭っているのが見えた。泣いていた。ぼくに気取られないように、声を殺して。

だからぼくもまったく気づかないふりをして、いつも通りチンポコやらウンチョスやらの話をした。そうしてふたりでゲラゲラ笑った。
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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kodak Tri-X 400 f5.6 1/50
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by solalyn | 2017-11-10 15:42 | PROPOS | Comments(0)

写真展「ひととひかり」を開催します。

【2017個展 跋文】

「君は船に乗った。航海した。陸に着いた。上陸したまえ
- マルクス・アウレリウス-

五年前に親友が自殺した。昨年の暮れには妻が自殺未遂をし、今年の初めに大叔母が死んだ。

マルクス・アウレリウスが書いたように、人生が航海だとするならば、『死』に遭ってからが、ほんとうの船出な気がする。『死』が、『生』という船に食料を積み込む。そうすると帆は風を孕みはじめる。

この写真展は、『死』を主要なテーマにしています。死がシームレスに生と繋がっている感じをぼくの写真と文章で構成しています。観終わったあとに、生死の狭間に浮かんでは消えるよろこびや光を感じていただけたら幸いです。


大橋 拓(写真家)


大橋拓 写真展「ひととひかり」
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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kodak Tri-X 400 f41/125
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by solalyn | 2017-09-03 18:55 | PROPOS | Comments(0)

夢十夜

 こんな夢を見た。

夜。火事である。私の実家らしき家が燃えている。運び出されるひとびと。私はその中に父の姿を見つける。私が彼に近づくと、彼も私に気が付き、歩み寄ってくる。呆然とした表情で。そして私に告げる。デルフォイの巫女たちのように。

「拓、おかあさんが」

私はその一言ですべてを悟る。私はなおも呆然としている父の背中をさすりながら何事か慰めの言葉をかける。


私は実家の居間にいる。台所から出てきた母が私を見てほほ笑む。だが、私はもう知っている。ほんとうは何が起こったのかを。
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DATA:Leitz minolta CL M-Rokkor QF 40/2 Kodak Tri-X 400 f8 1/500
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by solalyn | 2017-06-07 01:17 | PROPOS | Comments(0)

うつってしまうものたち

 最近、「距離1.5~2メートルでのスナップショット」がマイブームである。

上がりを見て、いまだに驚きやよろこびを感じる。つくづくスナップショットはおもしろいなと思う。極々まれに、人生の謎が、ふっと、映り込む。
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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kodak Tri-X 400 f8 1/1000
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by solalyn | 2017-05-24 01:48 | PROPOS | Comments(0)

遠い太鼓

 父と母。

上がってきた写真を見ながら、あとどれくらいの間、こんな写真が撮れるんだろうかと考えた。
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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kodak Tri-X 400 f8 1/1000
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by solalyn | 2017-04-14 01:15 | PROPOS | Comments(0)