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行雲流水

 「なんにもしなくていいです。そこに自然にいてくれればいいです。」という返事が返ってきて、木村さんはソロリとライカを眼の高さまで持ち上げた。シュッという、ライカ特有の鋭いシャッターの音が聞こえた。

(中略)

 撮影は三十分足らずで終わり、「お邪魔しましたね、じゃ、ごめんください」と言って、またフラリと玄関から出ていった。きつねにつままれたような三十分だった。


― 高峰秀子 『にんげん蚤の市』 より ―
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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kodak Tri-X 400 f8 1/250
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by solalyn | 2015-03-06 17:49 | WORDS | Comments(4)
Commented by kentilford at 2015-03-07 08:15 x
木村伊兵衛さんも土門拳さんも、同じような人物写真を撮られていますが、
その対峙の仕方、写真・・・どれをみても全然違いますよね。
高峰さんのコメントは読んだことがありますが、「女たらし」とおっしゃっていましたね。
生真面目な土門拳とは異なり、写真には真剣だけど、
頑張っている姿は見せたくない的な方だったのではないかと想像します。
さっとカメラを出して、さっと撮る。格好いいですよね。
Commented by solalyn at 2015-03-08 01:51
そうですね。好一対という感じですよね。現存の方だと、森山大道さんと荒木経惟さんみたいな。

個人的には伊兵衛さんがとても好きです。固まりそうになる都度、するりとかわすあの身ごなし。憧れます、ちょっと(笑)
Commented by kentilford at 2015-03-08 12:38 x
こんにちは。
私も木村伊兵衛ファンです。
ブレッソンよりももしかしたら好きかもしれません。
solalynさんの写真にも木村伊兵衛のような感覚を覚えます。
だから好きなんだろうなあ(照)
Commented by solalyn at 2015-03-09 02:33
ぼくも似たような感じで、伊兵衛さん>ブレッソン>桑原さん>キャパ、ですかねえ。

うーん、ほんとにうれしいです。なんかもうそんな風に仰っていただけると、望みは全部叶ってしまったなぁと感じます。そのくらいうれしいです。
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