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日盛り

 ご無沙汰しておりました。

お元気でしたか?ぼくは、まあまあです。

最近読了したスタインベックの短編「逃走」が、ほんの少しだけ片岡義男の「ボビーに首ったけ」を想起させた。

さっき、そうインスタグラムに投稿したのだけれども、正確にいうと、重大なちがいがあるな、と思った。

それは、前者は「若者が、『大人になってから』死ぬ」話であるのに対して、後者は「若者が、『若さの日盛りのその極点において』死ぬ」話だからなのだと思い至ったから。
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by solalyn | 2016-11-14 20:02 | PROPOS | Comments(0)

ってね。

 唐突ですが、ぼくは中島みゆきなら、「蕎麦屋」という曲が好きです。
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by solalyn | 2016-07-11 22:39 | PROPOS | Comments(5)

"If you build it, he will come."

 いつも古くさいフィルムカメラをぶら下げているので、ときどき人に尋ねられることがある。

「なにを撮るんですか?」

そういうとき、答えに窮していったん口ごもってしまう。そして、結局はいいかげんに答えてしまうことが多い。

いやー、なんかまあこう、街をふらふらと。用事の合間にですね、云々。云々。

でもほんとうは、なにを撮るかはものすごくはっきりしているのだ。ただ、「それ」には名前がなく、いつ訪れるかもわかっていないだけで。
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by solalyn | 2016-06-09 23:13 | PROPOS | Comments(0)

ガブル。ガブル。

 使い始めて数年が経過したぼくのコンタクトレンズは、ここのところ装着してもずっと調子が悪かった。

(あー、劣化していくんだな、すべては)

などとP.K.ディック的な感傷に浸っていたある日、ふと思いついて左右を逆にはめてみた。


ただ逆にはめていただけだった。

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by solalyn | 2016-05-24 19:38 | PROPOS | Comments(0)

よすが

 そう遠くない未来の話、私がこの地上と分かれる日が来て、私の好きなシーンや形、たとえば暮れなずむ隅田川、青いウィーンの森、配偶者とのウィットに満ちた会話、首をのけぞらせて笑うガールフレンドの仕草など、こまごました地上の記憶と別れなくてはならなくなった時、私がカメラで記憶にとどめておきたいのは、ライカM型の両側がカーブした、あの丸みである。


― 田中長徳 『チョートクのカメラジャーナル No.3』 所収 「ライカ 今は仕事の道具 そして将来は地上の思い出?」 より ―
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by solalyn | 2016-05-07 01:20 | WORDS | Comments(0)

ぐるりぐるりと

こんばんは。


今年ももうあと二週間ちょっとですね。じつにすみやかに時が流れていきます。

昔、創元推理文庫から出ていた、『ポオ小説全集3』に、『メエルシュトレエムに呑まれて』という短編が収録されていたのですが、その中で登場人物が、メエルシュトレエム(メールシュトローム)という、鳴門の大渦の極悪版みたいな現象について、たしかこんなことを言うんです。

「その渦は、あまりに大きいために、呑みこまれたはじめのうちは流れもゆったりとしていてまったく気づかない。そのうちに速度が上がってくるが、それでもまだ、渦の直径のあまりの巨大さに、自分がその現象にとらわれているとは思いもよらない。そのうちに速度はどんどん増していき、自分がぐるぐると渦の中心に引きずり込まれようとしていることを発見する。しかしそこまで来るともうなにをしても脱出は不可能で、そのまま渦の中心に引きずり込まれる」

なんだか人の一生みたいで、ときどき思い出します。

ぼくはいま、どの辺りまで来ているんだろう。


ではでは。
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by solalyn | 2015-12-11 20:18 | PROPOS | Comments(0)

またあした

 友人のカメラマンから聞いた話。


俺、十代の後半から何年間か、ギター持って旅人やってたんですけど。

そんでそうやって日本中ふらふら旅して回って数年経ったころに、ある街に着いたんすよ。米軍基地のある街で、米兵も来るようなバーがあったんで、そこのドアの前に立ったんす。

そしたらね、中から、すげーたくさんのひとの話し声とか笑い声が聞こえて、それがすっげえあったかくて。

だから俺、ドア開けて入ったんすよ。

そしたら、誰もいなくて。奥のカウンターにマスターが一人でいて。

俺、おっかしいなぁって思いながらまごまごしてたら、そのマスターが、

「兄さん、流しかい?一曲弾いてくれよ」

って。だから俺、弾いて。そんで、それ終わってお礼言って出てこうとしたらマスター、

「またあした来なよ。明日はうちでクリスマスパーティーやるから」

って。

俺、それまでいろんな街で、いろんなひとにやさしくしてもらってきてたんすけど、「またあした来なよ」って、はじめて言われたんすよ。そんですげーうれしくて、次の日行ったら、ほんとに大賑わいで。前日にドアの前で感じた話し声とか笑い声がほんとになってて。

そんで、俺、その街で暮らすようになったんす。
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by solalyn | 2015-11-30 21:31 | PROPOS | Comments(0)

あたらしいどきゅめんとのおはなし

 今日の撮影は、ゆうべまでお腹の調子が Garry Winogrand だったことがウソのように快調でした。よかったよかった。
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by solalyn | 2015-11-13 20:06 | PROPOS | Comments(0)

Il Magnifico

 先日、息子とお風呂に入る機会があった。そのときに気づいたことがあった。

ぼくよりちんこがでかくなっていた。
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by solalyn | 2015-11-09 17:55 | PROPOS | Comments(0)

写真には写らない

 先日、地下鉄の車内を、どぶねずみが疾走しているのを見た。

黒い鏃(やじり)のような影が、床すれすれを弓から放たれた矢のようにすっ飛んでいく。悲鳴を上げて脚をばたつかせる女性客。にやにやするおじさん。歓声を上げる若者たち。

おまえはさ、すごいね。そんなちっさな体でさ、街中そりゃあ大騒ぎさ。アビキョーカンのルツボってえやつだ。

そんなことを思っていると、遠ざかっていった悲鳴のウェーブが、引き波のように帰ってくる気配がした。

ははあ、こりゃあまた来るな。そう思って、ライツミノルタの距離を2メートルにセットして待つ。やがて悲鳴がどんどん大きくなって


カチ
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DATA:Leitz minolta CL M-Rokkor QF 40/2 Kodak Tri-X 400 f2.8 1/30

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by solalyn | 2015-11-04 01:47 | PROPOS | Comments(4)