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Grow or Death

酷薄そうな目をした怜悧な顔の男が新聞で言っていた。

「今のグローバル化時代は、世界的に"Grow or Death(成長か、死か)"なんですよ」

巨大なアパレル企業のカリスマ社長だという写真の彼の目は、こういっているようにみえた。

「弱いものは、死ね」


翌朝はやく、ぼくは自宅近くを歩いていた。黒っぽい服を着た、黒ずんだおじさんが鳩に餌をやりながら、自分もごみを漁っていた。


それをみてから、例の社長の顔が浮かんできたので、ぼくははじめはこころのなかで、つぎには声に出して「くそったれ」と言いながら家に帰った。
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DATA:Yashicaflex C Yashikor 80/3.5 Fuji PN400N f11 1/500
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by solalyn | 2013-04-25 01:02 | PROPOS | Comments(0)

呼吸を止めて一秒あなた真剣な目をしたから

最近、中判カメラの愛好者の集いをSNSで友人たちと立ち上げまして、まあ月一回は例会やら撮影会やらで集まっているんです。

昨日もちょうど撮影会でして、千鳥ヶ淵にいってきました。まあ、真昼間からビールなんぞ飲みながら愉快にやってきたわけですが、仲間の一人がRB67に中望遠レンズを付けてきていたんです。それで撮るときには息を殺していたので、撮影後の彼に、息止めてたねえと声をかけると、彼は頭を振って言いました。

「いや、右心房を意識していた」
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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kentmere 400 f2.8 1/30
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by solalyn | 2013-04-17 21:53 | PROPOS | Comments(0)

ワケ

先日、ジョン・アーヴィングの『サイダーハウス・ルール』を読了した。


必然や悪意よりもずっと、偶然や善意の行き違い、ほんのささいなタイミングのズレのほうが、人間同士の運命を簡単に悲劇にもし、喜劇にもする。

「これには深いわけが」

あの、よく耳にするフレーズを理解するためには好適な本だった。


ような気がする。
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DATA:Minolta CLE M-Rokkor 28/2.8 Ilford XP2-Super f8 AE
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by solalyn | 2013-04-15 01:12 | PROPOS | Comments(0)

せいぜい

「例のよくある話さ。ホーマーをセント・クラウズから連れ出すことはできても、ホーマーからセント・クラウズを抜き去ることはできないんだよ。それに人を愛するうえで肝心なのは、誰にも強制はできないってことだ。愛する者が自分の望むことや、相手によかれと思うことをしてほしいと願うのは人情だが、人のことはなにごともなりゆきにまかせなきゃいけない。自分が知りもしない人に干渉するもんじゃないのと同様、愛する人に干渉しちゃいけないんだよ」

とウォリーはエインジェルに言い、そしてこう付け加えた、「それにしてもこれはつらいところさ、人はとかく干渉したくなるもんなんでね―自分が計画をたてる側になりたがるんだな」

「誰かを守ってやりたくても、それができないというのもつらいよ」とエインジェルは指摘した。

「人を守ってやることなんてできるもんじゃないよ、おまえ。精々できることは愛することぐらいさ」とウォリーは言った。

― ジョン・アーヴィング 「サイダーハウス・ルール」 真野明裕 訳 より ―

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DATA:Leitz minolta CL M-Rokkor QF 40/2 Ilford XP2-Super f8 1/1000
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by solalyn | 2013-04-09 22:51 | WORDS | Comments(2)

透明飛行船

ああ、近いのに遠いなあ。

いつのまにこんなに。
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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kentmere 400 f8 1/500
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by solalyn | 2013-04-06 01:46 | PROPOS | Comments(0)