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桜の森の満開の下

もう春ですね。


近くのターミナル駅では、春になるとコンコースに桜の木を飾ります。もちろんイミテーションですけれどもね。
先日そこを通りかかったときにそれを見かけて、

(お、きれいだな)と思いました。

でもすぐに思い出しました。あれはイミテーションだぞ、って。


桜の木の周りはたくさんのひとたちが集まって、写真を撮ったり、見上げておしゃべりをしていました。それを見ていたら、だんだんもうそれがホンモノでもニセモノでもどっちでもよくなってきました。

だって、ぼくも(お、きれいだな)って思っちゃったんだから。

そこでその様子をライカでカチリして、口笛吹き吹き帰りました。


そもそも、ホンモノだのニセモノだのってなんだろう?


もう春ですね。
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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kentmere 400 f8 1/1000
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by solalyn | 2013-03-26 22:11 | PROPOS | Comments(2)

ILLUSIONS

「ねえ、俺達がフェリスで出会ったのは偶然じゃないんだろう?こういうことを考えたのさドン、つまり俺達は、エジプトでピラミッドが建設される頃に一度会ってるのさ。あれ?眠ってるのか?」

「いや、続けてくれ面白い」

「俺達は何千年か前に友達だったんだ、空を飛ぶことが好きで、鳥だったのかも知れないなあ、二人とも自由や冒険にあこがれててさ。君の方が記憶力がいいんだ、よく覚えてる、しかし、今の君には俺は必要ないよ、何でもできるくらい訓練して、奇跡もちゃんと起こせるし、俺みたいに退化した奴と何で付き合うんだ?君に必要なものってこの世の中に何かあるのかなあ、何もないんじゃないか?」

ドンは目を閉じている。

「ガソリンも要らないし、本当はパンも要らない、魔法使いなんだから、冒険もない、悩みもない、退屈しないかい?」

ドンはゆっくり目を開けた。

「リチャード、俺にだって必要なものがあるさ、俺はニューヨークからロンドンまで海の上を歩ける、金の延べ棒だって好きなだけ作れる、空気からね、砂漠をじゃがいも畑にすることもできる、でもちゃんと悩みはあるんだぜ」

ドンは今まで見た中で一番寂しそうな顔をしてそう言った。俺の悩みを考えてみてくれ、そういう目で僕を見ている。

「リチャード、俺にとっての冒険は唯一つさ、それは群衆に説教することなんかじゃない」

「まさか、俺に何千年前のことを思い出させて、また二人でいろいろと遊ぶことじゃないだろうな、わかってきたよドン、君はせっかく学んだものを誰かに正しく伝えたいんだろう?奇跡を求めて車椅子を何十台も押してくるんじゃなくて、ちゃんと話を聞いてほしいんだな?それが本当の救世主の仕事だと思うよ、よしよし、まず俺に教えてくれ、やってみるよ、俺はやってみる」

ドンは目を閉じて小さな声でこう言ってから、ぐっすりと寝こんだ。

「ありがとうリチャード、桃はうまかったよ」


― 「イリュージョン」 リチャード・バック著 村上龍訳より ―
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DATA:Leitz minolta CL M-Rokkor QF 40/2 Ilford XP2-Super f8 1/500
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by solalyn | 2013-03-23 19:30 | WORDS | Comments(0)

「現場に在っては臨機応変!」の巻

傷でフワフワにしか写らないレンズを持っている。


というか借りている。


再研磨しちゃおうかなあ。どうしようかなあ。

と、思っていましたが、友人のスタジオHiDaMaRi Photo Studioで撮ったこの上がりみてやめました。


うん。これはこれで。うんうん。

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DATA:Hasselblad 500c/m C-Planar 80/2.8 Fuji PN400N f3.5 1/60
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by solalyn | 2013-03-19 02:30 | PROPOS | Comments(0)

Tales

おおきな物語は、短く述べることも可能だ。

でも、ちいさな物語は、それがささやかであればあるほど、ていねいに、ゆっくり描いたほうがいい。

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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kentmere 400 f8 1/125
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by solalyn | 2013-03-15 20:38 | PROPOS | Comments(0)

"Right"

ドクター・ラーチはメロニィが『ジェイン・エア』を持っていったことを指摘した。彼はこれを有望な兆候と見ていた―メロニィは、どこへいこうと、まんざら指針がないわけではなく、愛が、信念がないわけではないということだ。彼女はいい本を持ち合わせている。それを読んで、読んで、読みつづけさえすれば、とラーチは思った。

― ジョン・アーヴィング 「サイダーハウス・ルール」 真野明裕 訳 より ―

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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Ilford XP2-Super f8 1/500
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by solalyn | 2013-03-12 01:33 | WORDS | Comments(0)

おめでとう

こんばんは。今夜は告知をさせてください。というか告知します。

ぼくが上京する以前からの友人フォトグラファーが、個展"New Self, New to Self"を開催します。というか、同時多発的にあっちゃらこっちゃらで、すでに開催され始めております。

彼女の写真はきれいでかわいいので、ぼくの写真とはだいぶちがいますが、なかよしです。写真もとても素敵なのでみなさまぜひぜひ!


(註:写真は本文と関係ありません)

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DATA:Leca M6 Jupiter-12 35/2.8 Ilford XP2-Super f2.8 1/15
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by solalyn | 2013-03-04 00:48 | EVENTS | Comments(0)