<   2012年 12月 ( 4 )   > この月の画像一覧

ふしぎな男

しかしその段階でもなお、このふしぎな男は、勝負をすてるというところがなかった。

- 司馬遼太郎 『城塞』 より -
c0226955_4231872.jpg

DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Ilford XP2-Super f8 1/1000
にほんブログ村 写真ブログ モノクロ写真へ

[PR]
by solalyn | 2012-12-18 04:30 | WORDS | Comments(0)

虫か、男か

(略)自分が目的としているところは領地ではない。何度申したらお分かりです、私は生涯の栄光を飾りたいというそれだけでこの真田丸に籠っている、考えてみられよ、四十幾年を為すことなく過してきて、あのときもし右大臣家のおまねきがなかったとすれば高野山麓で虫のごとく果てる運命にあった。によって、いまは自分は望外な幸福の中にあるが、そのこと、まだおわかりにならぬと見える。いま信州一国ではどうか、といわれる。餌でもって男子の志を吊ろうとなさるおろかしさ、申しておきまするが、この左衛門佐は、たとえ日本国の半分を割きあたえられようとも、この御城を退きませぬぞ、左様に申しあげられよ、といった。


- 司馬遼太郎 『城塞』 より -
c0226955_1927417.jpg

DATA:Pentaconsix TL Biometar 80/2.8 Fuji PN400N f8 1/125
にほんブログ村 写真ブログ モノクロ写真へ

[PR]
by solalyn | 2012-12-13 19:53 | WORDS | Comments(0)

SELF AND OTHERS

こんばんは。


牛腸 茂雄(ごちょう しげお)、という、わすれがたい響きの名前を持つ写真家をひそかに敬愛しているのですが、なんとなく、この写真はパロディーでもコピーでもなく、きちんとオマージュになったんじゃないかな。

と、勝手に自負している。


それだけ。では。

c0226955_2301737.jpg

DATA:Minolta CLE M-Rokkor 28/2.8 Ilford XP2-Super f3.5 AE
にほんブログ村 写真ブログ モノクロ写真へ

[PR]
by solalyn | 2012-12-08 23:09 | PROPOS | Comments(2)

すこぉし、ねじる

ちょうど次の人形を開発しているころ、アニメ作家の大塚康生さんが会社に遊びに来られました。(中略)

人形の原型となる石膏像を見た大塚さんは、こうつぶやきました。

「うーん・・・・・・二コマ遅い」

私は大塚さんの言葉の意味がわかりませんでした。

「田宮さん。悪いけど、これはベストのポーズじゃありませんね。このキマリのポーズの二コマ前の瞬間がいいんだなあ」

というのです。

「もとにしてる写真のポーズ、これがちょっとね。止まってる状態で撮ってるでしょ。だから人形に動きがないんだ。ライフルを撃つとどうなる?こんなカチカチのポーズじゃない。撃った瞬間、反動で肩がブレるんだ。そういうことを知ったうえで作ったほうがいいですよ」

「動きも、すこぉし、デフォルメしたほうが迫力が出る。走るにしても、まっすぐ走らせるんじゃなく、障害物を避けるような感じ。ちょっと体をねじるような。この、ちょっとが重要なんだ。そうすると、グッとリアリティが増すんだよ」


- 田宮俊作 『田宮模型の仕事』 より-
c0226955_14245925.jpg

DATA:Leitz minolta CL M-Rokkor QF 40/2 Ilford XP2-Super f8 1/125
にほんブログ村 写真ブログ モノクロ写真へ

[PR]
by solalyn | 2012-12-05 15:02 | WORDS | Comments(0)