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セツナ

動く歩道に乗っていました。

前には笑いさざめく女の子がふたり。いい風情。

この十年、いつもたすきがけしているライカを腰だめで確認。

露出は・・ニッパチのロクジュウ。

オーケイ。ちゃんと勘で合わせてある。ぼくは人間露出計だから大丈夫。自分を信じろ。

ピントも目測でだいたい合わせる。1.5メートルくらいかなあ。

この間、おそらく2、3秒。そのままそろりと構える。

まず一枚。こっちを向きそうな気がする。ピントを微調整してこのまま十秒だけ待ってみよう。




今だ。
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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kodak BW400CN f2.8 1/60
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by solalyn | 2009-12-25 21:51 | PROPOS | Comments(2)

ラヴ ユー

ラーヴュー

ラーヴュー

なみだーの とーおきょおー

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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kodak BW400CN f5.6 1/125
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by solalyn | 2009-12-21 23:43 | PROPOS | Comments(0)

贋作フィリップ・K・ディック

もどきが出てきました。日付をみると、書いたのは約11年前です。おそらく・・いや、間違いなくディックの短編集を読みまくっていた頃ですね(笑)

せっかく出てきたんで、手前味噌ですが、お目汚しをば。


(冗談じゃない)

それが、Sの脳裏に浮かんだ最初の言葉だった。顔の表情にもそれがありありと浮かんでいたのだろう。相手の男はあわてて言葉を継いだ。

「ウソじゃない。本当なんだ」

男も必死なのだろう。空調の利いた室内なのに額から大粒の汗が噴き出している。

「俺達の国が五年前にあんたらの国と戦争を始めたときは、党指導部はこれは限定戦争だと言っていたんだ」

Sはうなずく。それはSも知っていた。いや、5年前はみんながそう思っていた。これはクリスマスまでには片づく問題だと。

「ところが、一年経っても二年経っても戦線は膠着したままだった。そこで、最初の『あれ』が開発された」

男はそこで息を継ぎ、何かを思いだしたかのようにブルッと震えた。しばらく何かと闘うような顔をしていたが、また話し始めた。何かに追い立てられているかのように。

『最初は単純なものだった。あんた達の機械のシリコーン基盤をちょっと狂わせるだけでよかった。だから大きさもマッチ箱くらいだったんだ。だが-」

男は大きく息を吸った。頭をかく。

「-あんた達は、シリコーンをやめて、有機基盤に切り替えた。初めの数ヶ月は、全く打つ手無しだった。防衛ラインをずっと後退させなきゃならなかった。俺たち前線の兵隊は、いつ投降するかをいつも話し合っていたもんさ。-煙草を、いいかい」

Sは自分のパックを相手に放った。受け取った男は黙礼してから一本抜き出して火を点け、ゆっくり吸い込んでから吐き出した。煙が抗NBCダクトに吸い込まれていく。

「考えてみりゃあ、あそこでやめとくべきだったんだよ、お互い。そりゃあの時点でも、人口の七割が消滅し-ああ、文字通り『消滅』だ-、居住可能地域だって著しく減ってはいたけど」

「ちょっと待て。じゃあ、その後には一体何が起きたんだ」

「もっと悪い事が始まっちまったのさ。まず、『あれ』が改良された。今度は有機基盤にも作用するヤツができあがった」

男は右手で煙草を吸いながら、左手でしきりにこめかみを抑えている。少し頭痛がしているようだ。

「後はあんたも知ってるだろう。『シジュフォスの労働』だよ。今度はあんた達の番だった。あんた達は-」

男は大きく息を吸い込んだ。

「-あんた達はとうとう人間の脳を基盤に組み込んだ。初めて破壊されたあんた達の機械の中からそれを見つけたときは吐いたよ。みんな吐いた。」

Sは身じろぎもせずに男を見つめている。男はちょっと落ち着かなげに煙草の灰を落とした。また話し始める。

「それでもまだ今よりはマシだったんだ。あんたらのご自慢の機械を破壊するには、『それ』と基盤の間のリレーを遮断するだけでよかった。でも、たちまちそれでは簡単に『修理』されちまうようになった。今度は我が軍-いや、我々に『商品』を納入していた、優秀な-皮肉じゃないんだぜ!-プラント技術者たち-が、とうとう『あいつ』を完成させた」

男はぐったりしてきたようだ。力無く煙草を灰皿にねじ込む。

「『あいつ』は脳を破壊はできない。操作するだけだ。でもそれで充分だった」

「しかし、我々が現在確認済みなのは、脳髄へのリレーエレメントにごく微弱な不定期パルスを与えるタイプまでだ。脳を直接操作するタイプなど噂に過ぎない」

男は口の端を奇妙にゆがめて笑った。

「疑ってるのかい」

「物理的に確認されていない」

「あいつには、敵も味方モナイ。テヂカノノウニハ、スベテサヨウスル。レイガイハナイ」

男の口調が変化していく。目はガラス玉のようにうつろになり、声に抑揚が無くなる。まるで

まるで機械のように。
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DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kodak BW400CN f2 1/60
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by solalyn | 2009-12-18 20:02 | NOVELS | Comments(4)

きんきょおほうこく

みなさんげんきですかぼくわげんきでびんぼおひまなしですおとついぼくわさんきゃくとろしゅつけいをかいました。さんきゃくわたかかったけどろしゅつけいはせんえんだったのでうれしかったです。ではまたさようなら。
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DATA:Leitz minolta CL M-Rokkor QF 40/2 Kodak BW400CN f8 1/500
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by solalyn | 2009-12-14 23:21 | PROPOS | Comments(2)

カメ子の部屋

きのう友人がうちに遊びに来たんですけど、彼が持参したカメラとぼくのカメラを並べて置いたら、なんだか『徹子の部屋』みたく思えてきたので、ちょっと悪ノリしてみました。


ほら、会話が聞こえてきませんか?


ではでは。
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DATA:Pentax K100D SMC PENTAX-A MACRO 50/2.8 ISO 400 f2.8 1/200
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by solalyn | 2009-12-10 14:22 | CAMERAS | Comments(4)

ぼくのバディ

今日はぼくの愛用のカメラをご紹介します。

名前は Leica M6 (らいか えむろく)といいます。十年前に十年落ちだった中古を買って、それからずっと使っています。

ストラップとカメラボディーの貼り革は友人の工房http://aki-asahi.com/の特製です。

これからもよろしくな、バディ。
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DATA:Pentax K100D SMC PENTAX-A MACRO 50/2.8 ISO 400 f2.8 1/100
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by solalyn | 2009-12-09 11:08 | CAMERAS | Comments(0)

幸福な光景

三年程むかし、撮影前にふらりと入った名古屋の喫茶店での出来事。

そこは郊外の地方都市によくある典型的なお店だった。木造平屋建てで、夜はカラオケスナックに変身するような、ありきたりな、安っぽいお店。

店内には、二人連れの若い男の子たちがいるだけだった。たぶん表に止めてあった二台の大型オートバイの持ち主達だろう。

右手の奥にはカウンターがあって、ちょっと昔のアイドルに似た顔立ちのママさんがいた。ママさんに一番近い-つまり一番奥の-テーブル席では小学校低学年くらいの男の子が食事をしていた。

僕は中程の、奥が見通せるテーブルに座って、アイスティーを注文した。

名古屋の喫茶店特有の、飲み物にやたら付いてくる、柿の種やら、せんべい、ゼリー(!)なんかをほおばりながら、ぼんやりテレビを見ていた。どうやら切ない話をやっているようだった。


「おいしい?」

ママさんが男の子に尋ねた。彼は最初聞こえない振りをしたんだけれど、もう一度聞かれて、

「うん、おいしい」

と、照れくさそうに、小声でそう言った。

「そう」

ママさんが本当にうれしそうな、静かな、優しい顔をした。


写真は撮れなかった。泣かないようにするので、精一杯だったから。
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DATA:Leica M6 Jupiter-12 35/2.8 Kodak BW400CN f5.6 1/125
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by solalyn | 2009-12-07 21:46 | PROPOS | Comments(2)

夢十夜

こんな夢を見た。

冬の夕暮れ時に、私は西に向かって歩いている。前方にも幾人か黒っぽい人影が歩いている。皆、西に向かって急いでいるようである。私は何故皆が西に向かって急いでいるのか尋ねたくなったので、小走りに前を行く人影に追いつく。

「これはぜんたい何処へ向かっているんでしょうか」

くぐもった声で、影が返事を寄越す。

「何処でもないでしょう。皆行きたい方へ歩いているのですから」

「でも、皆が西に向かうってのも随分妙な気がします」

「そうですか。そういうこともあるのではないですか。では失敬」

影は急いで遠ざかっていく。冬の西日が、刺すように近づく。
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DATA:LeicaM6 M-Rokkor 28/2.8 Kodak BW400CN f8 1/250
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by solalyn | 2009-12-03 20:53 | PROPOS | Comments(0)

アシタ

明日。目の前に迫っているようにいつも感じているのに、永遠にそれを生きることができない日。

古代ギリシア人は過去から未来へ、人は後ろ歩きして進んでいると考えていたそうです。なぜなら、過去は見えていながら遠ざかり、未来は見えないままにやってくるから。

ではでは。
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DATA Leica M6 Canon 50/1.4(f/S-mount) Kodak BW400CN f8 1/125
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by solalyn | 2009-12-01 20:48 | PROPOS | Comments(0)